Soy Sauce Studio


1.はじめに (「Soy Sauce Studio」ホームページのための文章)


前作の水いらず『沈沈沈』が2020年11月に公開されてから、およそ1年半ぶりの作品公開になってしまった。この1年半は、引越しや異動、結婚など、私生活の様々なイベントで忙しく、ゆっくりと映像について考える時間が取れなかった。また、私がミュージックビデオを制作する時には、何処かに出かけて風景を見て構想を思いつくことが多いのだが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、なんとなく出かける機会も減ってしまっていた。そんな中ではcorner of kantoの新作ミュージックビデオの構想も満足に進まず、メモを少し書いては数ヶ月放置するような、何もしていないに等しい段階で止まっていた。この1年半、映像制作という点ではずっと停滞状態だった。
私生活の忙しさが落ち着いてきた2022年2月頃、corner of kantoのベースの成塚君から、彼が始めるソロプロジェクト「Soy Sauce Studio」のミュージックビデオの依頼が来た。成塚君の楽曲はcorner of kantoの音楽とは違った雰囲気があるので、凝り固まった頭をリセットするために取り組んでみたいと思った。corner of kantoの音楽は、複層的にテーマが出てくるためにどうしても曲を理解するのに時間がかかってしまうのだが、彼の音楽はもっと感覚的、感情的に伝わってくる。彼の曲のミュージックビデオを制作するためには、曲で表現されているイメージをもっと素早く捉えることが必要であり、corner of kantoのミュージックビデオとは全く異なる視点で取り組まなければいけないと思った。そんな理由で、今回は自分の中の裏テーマとして「映像制作のリハビリ」を設定し、この『夏の夢をみていた』のミュージックビデオの制作に取り組むことにした。
実は、成塚君とは大学時代に同じバンドサークルに所属していた。大学一年生の時に、成塚君がギターボーカル、私がベースでNirvanaのコピーバンドをやったことがあった。成塚君は当時からかなりギターが上手く、最初のスタジオまでに完璧に楽曲をコピーしてきて、ライブでは心の底から楽しそうに演奏するのを見て感心した記憶がある。 私は一つのことにエネルギーを注ぐのが苦手で、持続性がない性質なので、彼の(隠されている?)情熱的なひたむきさを羨ましく思った。
そんな成塚君とも今年で10年来の付き合いになるわけだが、長い付き合いだからこそ、今回のミュージックビデオで表現できたこともあると思っている。人付き合いが得意ではないけど寂しがりで、冷静だけど情熱的な彼を、この映像を通して描いたつもりである。 また、『夏の夢をみていた』の詳細な解説は、私のホームページに載っているので、合わせてそれも読んで欲しい。

【追記】 今後、「Soy Sauce Studio」のサポートメンバーとして、バンドを支援する活動に携わることになりました。
私の担当は、映像(ミュージックビデオ、ライブ撮影など)と写真(アーティスト写真など)です。
成塚君も私もcorner of kantoの音楽を外に出していくための作業を担当している2人なので、何かとできることはあると思います。たくさんの方からの依頼をお待ちしています。気軽な相談でも全然構わないです。ただ、私はサポートメンバーなので詳しいことは主催者の成塚君へ。

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